信用取引とは
投資家が取引において必要な金額の一部を拠出して残額を一定の金利で資金や株券を証券会社から借りて行う取引のことです。お金を借りて株式を「買う」ことも、株券を借りて株式を「売る」こともできます。また、手元資金よりも大きい金額の取引が可能となります。
1990年代のバブル崩壊の際には、この信用取引や先物取引でプール着きの豪邸を失った方が多くいましたので、悪いイメージを持った団塊の世代の方も多いかもしれません。ただし、今後は右肩上がりの経済や相場は期待が薄いと思いますので、上がっても下がっても資産運用できる一つの手段として、信用取引は避けて通れません。
下記の各証券会社のHPで、信用取引の基礎知識やメリット・デメリット、費用について書かれてますので、一読されると良いかと思います。
○信用取引とは○
「こちら」「こちら」ばかりですみません。当サイトではどこにでもあるような解説・ご紹介は簡単に済ませます。
各証券会社の新規口座開設以外に、別途「信用取引」口座の開設が必要です。各証券会社で「信用取引口座開設基準」を設けていますので、基準については各証券会社のHPを参考にして下さい。信用取引を申込む際に、信用取引について理解しているか、取引経験などはあるかなど、20項目くらいの質問に答えて申し込むのが一般的なようです。その後、審査があり早ければ3日くらいで口座開設できます。
○クロス取引とは○
当サイトでは、現物株式を所有して株主優待券を取得する以外に、この信用取引制度を利用して、現物株式を買うのと同時に信用取引で株式を売る(空売り)ことを推奨しています。これを「クロス取引」と言います。
クロス取引については、別ページの「クロス取引の理論と実践」で簡単に紹介しています。こちら投稿記事の文中でも、株主優待券の獲得方法として、このクロス取引(対等売買ともいう)は多く紹介されるかと思います。なお、株式を信用取引で空売りする際は、「制度信用取引」又は「一般信用取引」のどちらか選択する必要があります。
○制度信用取引○
制度信用取引とは、日本国内で行われる株式の信用取引における手段の一つで、証券取引所が一定の基準を満たした銘柄のみが信用取引の対象となるものです。ほとんどの証券取引所で同一のルールが定められています。
○一般信用取引(無期限信用ともいう)○
一般信用取引とは、制度信用取引の対義語で投資家と取引する各証券会社が個別に一定のルールを設定した取引方法です。各証券会社によっては、弁済期限や貸株料、取引可能銘柄が制度信用取引とは異なります。
※名称も各証券会社で少し違います。カブドットコム証券では「一般信用(返済期限3年)」や「売短(返済期限14日)」といったり、松井証券や大和証券では「無期限信用」といいます。名前の通り、無期限で株式を貸して頂いて信用売りに利用できます。「一般信用取引」の最大の特徴は「制度信用取引」と違い、「逆日歩」を取られない、ということです。
「制度信用取引」「一般信用取引」の仕組みについては、各証券会社のサイトを参考にするとよいでしょう。当サイトでは、株主優優待券を取得する際に、良く「一般信用」という言葉が出てきますので、覚えておくと便利でしょう。