注意事項(逆日歩)
このクロス取引をして株主優待券のタダ取りをする際に、2つ注意事項があります。一つは「逆日歩」です。
○逆日歩(ぎゃくひぶ)とは○
逆日歩(ぎゃくひぶ)とは、「制度信用取引」制度の中で「品貸料」とも呼ばれる信用取引のコストです。※「一般信用取引」(無期限信用という証券会社もあります。)制度は「顧客」と「証券会社」が相対で、取扱い銘柄や品貸料を決めますので、そもそも「逆日歩」という概念がありません。
貸借取引(空売り)の数が急増するなどして、日本証券金融(証券金融会社)が空売りのための株券を調達できない場合、その調達できない分の株式を機関投資家などから借り入れる際に証券金融会社が機関投資家などに支払うコストのことです。
このコストが逆日歩と呼ばれ、この金額は制度信用取引で売り建てしている株主が負担します。逆に制度信用取引で買いをしている投資家は、証券金融会社に対して株式を貸していることになるため、逆日歩を受け取ることができます。逆日歩がいくらになるかは、翌日のお昼頃にならないと判明しない仕組みになっています。逆日歩金額を確認するには画面上部の「日本証券金融」のサイトに飛んで、銘柄コードを入力すると確認できます。
この逆日歩は人気優待銘柄などで高額になるケースがありますので、信用取引初心者は逆日歩が掛らない一般信用を利用した方が賢明です。
ある友人は、3000円相当の株主優待券欲しさに制度信用取引でクロス取引をしたため、その結果逆日歩が20万円も取られたケースもあります。株価下落リスクより逆日歩リスクの方が大きくなるケースもありますので、安易に制度信用でクロス取引するのは避けましょう。
制度信用取引 |
一般信用取引 |
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株を買う人 |
逆日歩を貰う |
逆日歩とは無関係 |
株を売る人 |
逆日歩を払う |
逆日歩とは無関係 |
※信用取引やクロス取引では誤発注も起こりやすいです。当サイトの「失敗談」を参考にして頂きたいです。。管理者が今までやらかした失敗を一覧にまとめています。管理者はこの5年間で、起こりうるような失敗を全てやってしまったかと思います。皆様には同じような間違えをしてほしくないため、恥を忍んでご紹介しておきます。